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2013.10.07 Mon 台風一過の林道探索

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日本は今多くのものを失いつつあるが、
「オフロード」もその一つだと思っている。

オフロードがアスファルトで舗装されても、
損をする人間よりも、
得をする人間のほうが圧倒的に多いのだから、
舗装されるのは当たり前である。

その事についてとやかく言うつもりはないが、
消え行く日本のオフロードを今のうちに走っておきたいと思い、
数年前から仲間と供にオフロードを求めて探索するようになった。

スーパーカブにブロックタイヤを履かせ、
交通量がほぼ皆無の自然の奥深くを走る。

どんな旅でも普段着感覚で楽しみたいと思っていて、
林道の探索も例外ではない。

普段から乗っているスーパーカブで行くことによって、
普段着そのままのいつもの自分のまま、
日常とは違う世界に旅立てる感覚が好きなのだ。

今回もそんな普段着スタイルで、
普段味わう事のできないオフロード探索を、
京都府の北部で楽しんできた。
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二週間前に日本を横断した台風は、
各地に爪痕を残した。

京都はあまり台風の被害に遭いにくい土地だが、
避難指示がでたり、桂川がやばかったり、
と大きな被害に見舞われた。

林道のような交通量のほぼ皆無の道は、
インフラとしては最下層にあたるので、
なんらかの被害があっても、
二週間やそこらでは復興作業は望まれない。

それでも10月は何をするにも最高の季節。
もちろん林道を旅するのにもいい季節なので、
少々荒れていようが、楽しい時間になるだろう。

仲間と供に日本海方面へ向かった。

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10月とはいえ山中を走るのは寒いと思い、
真冬の装備をサイドバッグにしのばせていたが、
結果から言うと無用の長物であった。

日中は暑いぐらいで、
集合場所までの道程は、
たくさんのライダーで溢れかえっていた。

ふとサイドミラーを見ると、
いつもお世話になっているヤマモト氏が後ろにいたので挨拶。

PA060288s-.jpg

もう一人の同行者、ダンデ氏とも合流。
二人は「スマホ」とかいう最新の端末を導入したらしく、
事あるごとにその機器を駆使して、
現在地を確認する作業に勤しんでいた。

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今回の一つめの林道。
久しぶりに走ったせいもあり、
かなりこわかった。
しかしどんなにゆっくり走っても後続車に煽られることはない。
自分達の庭のように楽しめるのも林道のいいところだと思う。

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数キロ走ったところで巨大な土砂に阻まれた。
しかしこれは事前に市に問い合わせて確認済み。
林道直前にすれ違ったオフロードライダーにも確認済み。

歩いて土砂の反対側に行けるか挑戦してみたが、
土砂自体がまだふわふわとやわらかく、
二次災害を引き起こしかねないので、撤退。

こうなったら反対側の林道入り口までまわりこんでみようか、
という話になり、
今回一本目の林道を終了した。

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土砂によって行く手を阻まれた我々。
自然には逆らえないし、コントロールすることもできない。
たまに山に登ったり、林道を走ったりするたびに、
自然の力や神秘性に畏敬の念を抱く。

地球に生かされ、遊ばせてもらっている。
この林道を走った意味は、
それを思い起こさせるためだったのだろうか。

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とは言っても、
アスファルトに出るとホッとしてしまうのが正直なところ。
次の目的はさっきの土砂崩れで遮断されていた道を、
反対側から探索すること。

腹が減っては戦が出来ぬ。
それはカブも同じである。
次の林道の前に給油することにした。

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やっと見つけたガソリンスタンドは閉まっていた。
田舎のガソリンスタンドは日曜日は休みの場合が多いのは知っていたが、
この辺りにはガソリンスタンド自体がほとんどなかったので、
そのショックは大きかった。
ちなみに林道探索に必須のガソリン携行缶は、
家に忘れたという事実をここに記しておく。

・・・・・・・・・・・
村から町へ。
なぜかドラクエを思い出した。
残り少ないHPで次の町まで進めるか。
そんな事を考えながら少し大きな町を目指す事にした。

結果、見つけた。
日本海の町。
某原発が近い。
そこにラスボスがいるに違いない。

すでに目的の林道からは大きく離れているので、
予定変更を余儀なくされた。
まあいい。
新たな林道へのトリップがはじまる。

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ガソリンを注入されたスーパーカブは水を得た魚のごとく軽快に走る。
地図を見ると現在地からそれほど遠くない場所にいくつか林道があるようだ。

走っていて暑くもなく寒くもないちょうどいい気温。
バイクにとってこのような季節はごくごく短い期間である。
そんな短い期間を目一杯楽しむたくさんのライダーとすれ違う。

しかし少し脇道にそれると、
そこは我々の貸切道路状態になる。
スーパーカブには3ケタの県道がよく似合う。

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林道の入り口を探すのは一種のゲームのようなものだ。
ほとんどの林道は本道から大きく外れた場所にひっそりと存在するので、
入り口を探すのは一苦労である。

しかし今回はスマホという最新端末を搭載しているので、
迷う楽しみは少しスポイルされるが、
現在位置を確認しながらの探索作業は、
ドラゴンボールのドラゴンレーダーみたいでかなり楽しかった。
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目的とは別の林道っぽい入り口も何箇所か見つけたが、
スマホの地形図を駆使すれば、
それがどこに通じているかも確認できる。
文明の利器に驚嘆を隠せない僕であった。

・・・・・・・・・・
いくつかの紆余曲折の末、やっと目的の林道へ。
小さな入り口の先には、
どんな世界が拡がっているのだろう?

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ガレガレだ。
画像では大したことがないように見えるが、
実際はかなり酷い道だ。
カブに乗るよりも歩いたほうが早く進めるかもしれない。

しかし妙にテンションの高かった僕は、
戻りたそうな二人の顔を見て見ぬふりをしつつ、
「行きましょう!」と強行突破を決意。

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しかし進めど進めど道が落ち着く気配はなく、
かといってここで引き返すのもなんとなく面白くない。
というよりも、戻るのも大変そう。

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しかし、引き返す勇気も必要なようだ。
ヤマモト氏が歩いて先の様子を見に行ってくれたが、
川を横切らなくてはダメとかなんとかで、
一本目の土砂崩れの敗退に続き、
二本目も敗退という結果になった。

無念。

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とてつもない悪路から逃げ出すように引き返した我々。
完全な敗退に少し疲労を感じ、
「この近くにもう一本林道あるけどやめようか」という意見で一致。

やはり林道は生ものである。
快適な国道のように、いつもと同じ道程が約束されているわけではない。
「行ってみなければわからない」という当たり前のような言葉は、
現代ではあまり意味のないことになりつつあるように感じる。
雑誌やテレビで紹介されている観光地を見に行く行為は、単なる確認作業に思える。
用意された観光名所を客として観てまわるだけでは深い体験はできない。
そういう意味では林道は「行ってみなければわからない」場所なのである。

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そんな屁理屈はどうでもいいとして、
道の駅で反省会をした。
ダンデ氏とはここでお別れ。
無事に定時に家に帰ることができた、と後で連絡がきた。
僕とヤマモト氏は小一時間ダラダラして帰ることにした。
大便中に尻を蚊に刺されたヤマモト氏はしきりに「痒い」を連発していた。

・・・・・・・・・・
帰り際。
いつから信号を見ていないだろう・・・そんな事を考えながら、
快適にカブを走らせていたが、
前を行くヤマモト氏が突然停まり、
「さっきの脇道に林道があるんやけど。行く?」
ここまではかなりの消化不良だった。
もはや返事の必要はあるまい。

林道の入り口で談笑していたオフロードライダーに挨拶をした。
「ここ、通り抜け可能ですか?」
「ええ。でもダートですよ。」
とオフロードライダーの視線が我々のカブを見た後に、
ブロックタイヤに視線が移ったのを見逃さなかった。
「ありがとうございます。」
アクセルをひねった。

PA060331s-.jpg

これだ。
ガレではなく、美しい木々を望みながらの土道。
台風の影響で多少荒れている箇所もあったが、
前の2本の林道を経験した後では、
超フラットダートに感じた。

PA060329s-.jpg

それでも崖が崩落している箇所もあり、
休憩中にヤマモト氏が地面の鹿の糞を見ながら、
「鹿はあの台風の中どこに避難してたんやろ。」と、
変な心配をしていた。

・・・・・・・・・・
日が暮れる間際、林道を抜け出す。
先が行き止まりのピストン林道も好きだが、
やはり通り抜けできる林道は達成感がある。

PA060335s-.jpg

帰り道。
正体不明の巨大な虫か何かが時おりヘルメットのシールドに激突する。
もしシールドじゃなくてゴーグルを装着して走行していたら、
虫やらなんやらが口に入ったりしておそろしいことになりそうで怖いな・・・
と、買ってから一度も使っていないゴーグルを思い出しながら考えていた。

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京都府亀岡市のコンビニで休憩するまで、
ほとんど信号は見なかった。

静かな山道から、賑やかな街中へ。
短くて濃密な旅は終わりに近づいていた。

時間の都合で行けなかった林道。
誰も来ないような場所で静かに流れる小川。
トンネルの脇にひっそりと口を開ける旧道。

もう一度訪れる理由がたくさん浮かんできた。

一つの旅の終わりは、
新たな旅の動機を生む。

チキンナゲットを頬張りながら、
次から次へと流れるヘッドライトをいつまでも眺めていた。

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