ベランダでビール

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2014.02.05 Wed 私とカブ その1

カブを思索するシリーズ、その1。

私は現在2台のスーパーカブを所有している。
同じ乗り物、しかも実用車であるカブを2台も所有している理由は後に触れるとして、
カブに乗ろうと思ったキッカケは人とは少し異なると思うので、
まずそちらについて触れることにする。

・・・・・・・・・・
京都に引っ越してきた数年前。
それまでの京都のイメージは誰もが思い浮かぶそれとほぼ同じで、
なんか古い町並みが残っている場所、程度だった。
しかし実際に住むようになってまず驚いたのは、原付バイクの多さ。
しかも2種の多さだった。
通勤時間帯の国道の信号待ちともなれば、
ポールポジションを争うかのような大量の原付バイクが、
横切る横断歩道ギリギリまで押し寄せてくる。
青になるとバーゲンセールのデパートが開店した瞬間のような勢いで走り出す光景は、まるで東南アジアにでも来てしまったのかと思ったものである。

当時、写真をかじっていた私は、
そういう観光客が知らない京都みたいな風景を撮り貯めて、
部屋でひとりで楽しむ陰気な趣味をもつ人間だった。
17時ぴったりに仕事を終わらせると、
毎日のように自転車で京都市内を走りまわり、
自分の知らない京都を切り取った。

京都は古い建築物が今でもたくさん残っている。
私の興味もそちらに向かったが、
お寺や重要文化財のような建築物が対象ではなく、
生活の匂いがする民家や店舗に偏っていた。
そんな古い民家や店舗の前によく停められていたのがカブだった。
ただ建物を撮るよりも、カブを風景の一部として入れるほうがノスタルジックな画になる感じがしたので、好んでカブを取り込んだ。
そのうちに撮影対象は極端になり、
気がつけばカブのある風景を狙って撮るようになっていた。

ちなみに私にとっての「カブのある風景」は、
カブがメインであってはならない。
どちらかというと「カブがたまたまそこにあった」ぐらいの感じを目指している。
あくまで生活の匂いを切り取ることが目的なので。

話を戻す。
たくさんの撮り貯めた「カブのある風景」シリーズを見ているうちに、
ある日突然この写真の一部に自分(のカブ)もなってみたいと思い始めた。
少し前から遠出をする為の足として原付2種のバイクの購入を検討していたという事もあり、
カブを買う決断までにさほどの時間はかからなかった・・・

・・・・・・・・・・
というのが私のカブ購入の経緯である。
こうやって文章にしてみると、
実につまらなく大したキッカケではないことがよくわかったが、
カブに乗りたいから買ったというよりも、
カブのある風景に惹かれた末の購入ということが言いたかっただけである。

そして乗り続ける理由も買った動機と同じだ。
急速なスピードで壊されてゆく日本の風景を守り続ける責任も伴っているということを、
カブ乗りとして自覚し、誇りをもって乗り続けなければならないのである。

つづく
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